南太平洋 Island Hopping

                    清水 彰夫(JA3JM/AA5K)  Akio Shimizu

 抜けるような青い空。
紺碧の海。白い波。

椰子の葉かげを吹き抜ける風の音。
満天の星。

Pile−Up。

"TNX FOR NEW ONE"と書いた、山のようになったQSLカード。

10月になるとまた海外運用の虫が騒ぎだした。
 


 

1993 南太平洋 Island Hopping のルートマップ
 
Date Leave Flight Arrive Stay
1 2 Su RAR 0740 PH 647 1000 APW 5W1AS

Le Godinet Beachfront Hotel
Tel: 685-23-690
Fax: 685-25-436
1 3 Mo      
1 4 Tu      
1 5 We APW 1800 PH 266 1830 PPG

 
 

機上からのウポル島
 

アピア空港に到着したPH468便
 

アピア空港のターミナル・ビル
 

ウポル島
 

アピアの街
 

Le Godinet Beachfront Hotel
 

設置したアンテナ
 

サテライト通信用のアンテナ
 

5W1AS の無線設備
 

ホテルの東側・アピア港
(大きな船が停泊してから飛びがよくなった?)
 

ホテル遠景
 

隣家の大きな木
 
 
 

アピアの中心街(時計台)
 

ムリバイ・カトリック大聖堂
 

ログの一部
 
 

1993 南太平洋 Island Hopping (9)

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西サモアへの移動
アンテナの建設
アピアの街
ホテルのレストラン
運用開始
サテライトQSO
アピアの街・第2日
AO−10
 

●西サモアへの移動

 1月2日午前6時、定刻にラロトンガ空港を離陸する。このPH468便はパペーテか らラロトンガ・ニウエを経由して西サモアのアピアへ行く便である。1時間40分ほどの 飛行でニウエへ寄港する。上空から見るニウエを楽しみにしていたが、座席が反対側で着 陸の寸前に椰子の木がチラッと見えただけである。
 ニウエ空港では時間が短いため機内での待機となる。しばらくして5〜6人の乗客が乗 込んで来る。その中に土曜日のナウル航空でフィジーにたつと言っていたS氏夫妻がいる ではないか。S氏夫妻はシドニー在住の日本人で、ほぼ同じ時期にニウエ・ホテルに滞在 していた。搭乗予定のナウル航空の便がキャンセルとなったため、アピアで一泊し、さら にフィジーでもう二泊しなければならないとのこと。大幅に予定が狂ってしまったようで ある。
 40分ほどたってニウエ空港を離陸し、アピアに向かう。30分ほどの飛行で遠くに島 影が見えてくる。西サモアの主島のウポル島である。高度を次第に下げ、進路を西に変え て飛行する。空港は島の西端にあるので、ちょうど海岸沿いに飛行していることになる。 エメラルド・ブルーの珊瑚礁が島を取り巻いており、素晴らしい眺めである。やがて島影 が次第に大きくなり、Uターンして、アピア空港に着陸する。
 入国手続きと通関を済ませ外へ出る。通関は荷物をちょっと触っただけでフリーパス。 外ではタクシーがしきりに客引きをしているが、空港バスに乗り込む。乗客は10名ほど で、すぐに発車する。空港からアピアの街まではバスで40分ほどかかる。前回は薄暗く て気づかなかったが、海岸に沿って走っており、空から見るよりもさらにすばらしい眺め である。
 バスはアピアの街に入り、まずキタノ・ツシタラ・ホテルに寄る。ここで他の乗客が全 部降りてしまう。ホテルはここから2〜3分のところで、アピアの街から北の方に突き出 たムリヌッウ半島の中程にあり、道路をはさんで海に面している。

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アピアの街
ホテルのレストラン
運用開始
サテライトQSO
アピアの街・第2日
AO−10
 
 

●アンテナの建設

 部屋は二階の道路側で、前にベランダがあり、丈夫な手摺りがある。この手摺りの端に アンテナ・ポールをくくり付けることができる。
 庭は3.5MHzのダイポールがやっとという広さなので、1.8MHzの運用はあき らめる。サテライト用のビーム・アンテナはベランダと屋根のひさしの間に収まりそうで ある。
 まず、アンテナ・ポールの組み立てから作業を始める。ポールを伸ばすとひさしにあた るが、ほぼ垂直になる。アンテナは7MHzと3.5MHzのダイポールを上げる。3. 5MHzのエレメントは片側はホテルの敷地内に収まるが、もう一方の半分ほどは隣の家 にはみ出してしまう。入口をまたいでしまうが、道路にある木にくくり付けて、邪魔にな らないようにする。アンテナが東西に向いてしまい、JA/Wに対してあまり良くないが、 フル・サイズが張れるだけでもヨシとする。7MHzのダイポールは3.5MHzの少し 下に取付け、少し向きを変えて張る。
 サテライト用のアンテナはひさしの下に取り付ける。今日のサテライトがある280度 の方向にアンテナを向けると430MHzのビーム・アンテナが壁とスレスレになるが、 何とか使えそうである。同軸ケーブルも10m1本でギリギリ室内へ引き込める。
 アンテナをチェックすると、今度は7MHzのダイポールがダメである。給電部で同軸 ケーブルの心線が切れているようである。トランシーバーのチューナーを使うと、3.5 MHzのアンテナが全バンドでうまく働くので、7MHzのアンテナは使うのをあきらめ る。

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アンテナの建設
ホテルのレストラン
運用開始
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アピアの街・第2日
AO−10
 
 

●アピアの街

 アンテナやリグのセットアップができたので、パンや飲み物等を買っておこうと街に出 る。ホテルから歩いて5分ほど行くとバス・ターミナルとマーケットがある。マーケット では野菜やくだもの、篭などの手工芸品を売っている。ところがお客がほとんどおらず、 何か活気がない。他の店を覗いてみるとどれも閉まっている。新年のため、ほとんどが休 んでいるようである。人影が少ないのもうなづける。
 結局、パンなどを売っている店が見つからず、マーケットでバナナを買うことにする。マーケット内を物色し、一房に15 本ほど付いたモンキーバナナを1ターラ(50円ほど)で売っているのを見付け、買おう とすると、"You are my family."といって三房も包んでくれる。「こんなに食べられない から」といっても「みんなで食べればよい」、と重たいほどの包みを押しつけられる。

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アピアの街
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アピアの街・第2日
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●ホテルのレストラン

 ホテルの一階はレストランになっている。かなり有名らしく、いつも家族連れやグルー プ客で賑わっている。
 夕食をとろうと入って行くと、一つだけ背もたれが背丈ほどもある立派な椅子がおかれ た席があり、そこに座れという。何かいわくがありそうであるがやはり気恥ずかしいので 遠慮して、普通の椅子の席に座る。
 何を食べようかとメニューを見ていると"SASIMI"という料理があるではないか。ものは 試しと早速注文する。魚は何か分からないが、鯉のあらいの様な感じで、タレもわさび醤 油。味も結構いける。他にスープとステーキで30ターラほど、ボリュームもたっぷりで、 ステーキを少し残してしまった。

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アピアの街
ホテルのレストラン
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アピアの街・第2日
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●運用開始

 1月3日0830UTC、西サモアでの運用を開始する。各バンドを聞いてみると、1 0MHzのコンディションが良さそうである。CWでCQを出すと、まずAH8AEが呼 んでくる。ZK2からもQSOしており、少し気になっていたので、QTHを聞いてみる とサンフランシスコの近くとのこと。信号の強さなどからアメリカン・サモアではないと 思っていたが、やはりそうである。
 続いて、PY5CQ、JH1OYR、VK7LZと呼んできて、以後JAのパイルアッ プとなる。1時間ほどで50局とQSO。14MHzを少し覗いて、1000UTCに7 MHzに変わる。JA4EPE、JA1NUT、JF2MBFと続く。40分ほどで50 局とQSOできたが、後が続かない。


 

5W1AS ログ・最初のページ
 


 しばらく休憩して1300UTCから3.5MHzに出る。このバンドでは、ちょうど CWの符号のように聞こえるノイズがひどく、信号がうまくコピーできない。WI8A、 KL7H/W6、W6AUZと呼んでくる。JAの最初はまたもやJF2MBF。ノイズ を押さえて聞こえてくる。こちらのレポートは539、弱いが何とか届いている。結局、 1時間で20局ほどのQSO。

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ホテルのレストラン
運用開始
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AO−10
 
 

●サテライトQSO

 AO−13のトランスポンダーがONになる時間が近づいたので準備を始める。ビーコ ンは強力に聞こえている。1430UTC、トランスポンダーがONになる。まず、ルー プテストをしてみる。ダウンリンクの信号は559、少し弱い。アップ・リンクのアンテ ナがほとんど壁に付いてしまっているためと思われる。CQを出すと、まずJG1HOM が呼んでくる。信号は579で強力である。こちらの信号のレポートは529、やはり弱 いが、これで5W1・JA間のファースト・エバー・サテライトQSOが成立する。
 その後、JR1RCQ、JA1DFQ、JH2AYBと続く。パイル・アップのためか こちらの応答に反応がない局があるが、順調に局数が増えて行く。1533、FR5DN が呼んでくる。JA以外の初のDX局である。
 16時を過ぎると仰角が低くなったためか、信号が聞こえなくなったしまった。結局、 このオービットでは、CWばかりで54局とQSO。
 あたりはすっかり明るくなり、夜があけている。7MHzに出てみるがウエスト・コー ストの局が5〜6局できただけで後が続かない。西サモアでの第1日目の運用はこれで終 わり、一眠りする。

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●アピアの街・第2日

 10時頃目がさめる。パンを買ったり、フライトのリ・コンファームやテレコムへ表敬 訪問などをしようと街に出る。ところが人通りは相変わらず少ない。店はもとより、銀 行・郵便局などすべて閉まっている。しかたなく街の中央のムリバイ・カトリック大聖堂 を見物し、帰ろうとすると、その隣にスーパーマーケットがあり、店が開いている。早速 パンやミルク・ジュースなどを買い込む。
 ポリネシア航空のオフィスを覗いてみると、照明も消えており、閉まっているようであ るが、当直の係員がいるだろうと思い、ドアを押してみる。中はひっそりとしていたが、 やはり係員が一人おり、すぐにリ・コンファームをしてくれる。

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アピアの街・第2日
 
 

●AO−10

 ホテルに戻り、トランシーバーのスイッチをいれる。今日はコンデションが良いようだ。 28MHzでCQを出すと、まずKH6AFSが呼んでくる。その後、JAが続けて呼ん でくるが、1時間で30局ほどQSOすると、後が続かなくなる。
 1月4日0015UTC、24MHzに変わる。まずJA1WPXが呼んできて、後は JAのパイル・アップとなる。1時間ほどで90局とQSO。途中、AA6Gから「AO −13ではウインドウがないので、AO−10に出てくれないか」というレクエストが入 る。0500UTCごろが一番状態がよいとのこと。0300UTCからAO−10に出 ることを約束する。

 昨夜のAO−13のダウン・リンクの信号が弱かったので、144MHzと430MH zのアンテナの位置を入れ換えて、430MHzのアンテナが壁から離れるようにする。 AO−10のデータを見ようとファイルを繰ってみるが、西サモアのデータがない。どう やら打ち出してくるのを忘れたようである。1月2日のクック諸島のデータを基にして方 位角100度、仰角60度と推測する。アンテナをこの方向に向けてビーコンを聞いてみ る。ビーコンは弱いながらも確認でき、方向もほぼ合っている。

AO-10を狙うビームアンテナ
 


 準備ができたので、0300UTCまで21MHzで50局程とQSOする。
 0300UTC、AO−10のビーコンが最も強くなるようにアンテナの方向を調整す る。430MHzのトランシーバーの周波数を435.120MHzに合わせ、ループ・ テストをするが、ダウン・リンクの信号は聞こえない。受信機のボリュームを最大にして 注意深く145.885MHz付近の周波数をワッチするがダメである。AO−10のト ランスポンダーが働いていないようである。
 とにかく約束の5時過ぎまではワッチしておこうと、時々CQを出したりしてワッチを 続ける。
 0500UTCを過ぎた。CQを出すと、はっきりとは判らないが、遠くで土煙が上 がっているように、何かが聞こえる。何度かCQを出すと、だんだんその土煙が大きく なってくる。
 0503UTC、ついにコールサインをコピー。スケジュールを組んだAA6Gである。 RST339のリポートを送る。私の信号は459で届いている。その後はまたもや土煙 状態である。0508、VE7YCのコールを確認。次第に信号が強くなってきて449 ぐらいで聞こえるようになる。VE7RG・K5ADQ・KD6PYと続く。0530を 過ぎると、また信号が弱くなり、土煙状態に戻る。結局、0500UTCからの30分間 で11局とQSO。

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