1995 グアム・パラオ・サイパン

清水 彰夫(JA3JM/AA5K)

 1995年2月13日から21日にかけて
グアム・パラオ・サイパンに旅行し、それぞれ
AA5K/AH2・KC6AS・AA5K/AH0
で運用いたしました。
 グアムは最も近いアメリカと言われており、
皆様方も訪れる機会があるかと思います。
また、グアムやサイパンは相互運用協定で
日本の免許に基づいて運用許可が得られますので、
海外からの運用を
ぜひ体験していただきたいと思います。
その時の状況などをお知らせいたします。

1995 グアム・パラオ・サイパン の行程

Date Leave Flight Arrive Stay
2 19 Su       KC6AS
2 20 Mo ROR 2015 CO 954 2325 SPN AA5K/AH0
Chalan Kanoa Beach Club
Tel: 670-234-7829
2 21 Tu SPN 1615 NW 63 1840 TYO

 


カープアイランドの桟橋


CARP ISLAND RESORT


外は土砂降りの雨


青空がのぞき出す


やっとQSLカードに使えそうな写真が撮れる


帰りは風波を避けてロックアイランドの小島を縫って進む


チャランカノア・ビーチクラブ


AA5K/AH0 のシャック


ベランダに上げた7MHzダイポール



静かなチャランカノア・ビーチ


美しい曲線を描くサイパン国際空港のターミナルビルの屋根

 


 
1995 グアム・パラオ・サイパン (6)

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撤収・サイパンへ
サイパンの半日
 

●カープアイランド

 2月20日午前7時30分、ホテルの前にゆくと「CARP ISLAND RESORT」と書いたマイクロバスがドアを開けて止まっている。入り口で手をあげると運転手が「乗れ」と手で合図する。名前も聞かずにドアを閉めてすぐに走り出す。途中、何箇所かのホテルに寄ってツア−参加者を拾ってゆく。バスはマラカル島のパラオ・ダイビングセンターに到着する。参加者は他のバスを含めて総勢20名程で、中国からのチョーさん以外は全部日本人である。皆さんダイビングに行くようで道具や水中カメラを持っている。
 やがて参加者のチェックがあり、「 事故が起こっても責任を追及しません」 という誓約書を書かされる。こういう書類を書くと少し不安になるが、運を天にまかせるしか仕方がない。2隻のボートに分乗し、マラカル港を出発する。
 ボートは港を出るとスピードをあげ、ロックアイランドの間を縫って南に進む。ロックアイランドは近くで見るよりも上空から見るほうがすばらしい。
 湾内の海は穏やかであったが、外海はやはり波が大きく、上下に激しく揺れる。また、所々で雨が降っており、真横から激しい勢いで顔に当たってくるので痛い位である。ボートにはテントの屋根が付いているが日除けになるだけで、走っている間は雨には役にたたない。
 40分位でカープアイランドに到着する。この島は直径1km位の星型をしており、パラオでは数少ない砂浜がある島で、CARP ISLAND RESORT  だけがある。この島の付近にはダイビング・スポットが多く、ダイビングの基地になっている。
 結局、島に残ったのは私と、前日から滞在しているサイパンから来られたラムシーさんの家族だけとなった。
 今日は天気が悪く、海も空も灰色で、QSLカードにする写真を撮ろうとするが、なかなかシャッター・チャンスがない。しかも時々土砂降りの雨が降る。この土砂降りの雨をながめたり、晴れ間には砂浜を歩いたり、きれいな海に入ったり、桟橋から海中を泳ぐ色とりどりの魚をながめたり、のんびりと時を過ごす。

 正午を過ぎると空が明るくなり、所々に青空がのぞきだした。それから1時間、やっと青空が広がり、海の色も美しさを増してくる。QSLカードのデザインを考えながら何度かシャッターを押す。

 やがてダイビング組が帰ってきた。皆さん楽しそうに話しているが、仲間同士だけで取付き難い。中国からのチョーさんに話しかけると、飛行機の残骸があった等いろいろとダイビングのことを日本語で話してくれる。そこにラムシーさんが加わる。私が英語で話すと、チョーさんが「日本語しか話せないと思っていたら、英語も話せるじゃないか」と、打ち解けてくる。 午後3時、帰りのボートの出発である。乗り込んだのは偶然にも、私とチョーさん、ラムシーさん一家の6人である。帰りは途中に天候が悪いところがあり、風雨が強く、ボートは大揺れである。大粒の雨が真横から吹き付けるので、すぐに全身ずぶ濡れになる。この風雨を避けてロックアイランドの小島の間を縫うようにして進んで行く。遠回りしたためか1時間程かかって港の到着。我々の濡れネズミ姿を見て、オーナーの岸川さんが直々に暖かいコーヒーをご馳走してくれる。
 
 

カープアイランド
サイパンの半日
 

●撤収・サイパンへ

 ホテルへ戻ると午後4時30分、撤収開始の予定時刻より30分遅いが何とかなると思って、スイッチを入れる。AO−13のウインドウが西向きに開いているので、ループ・テストをする。CWでQSOが可能なレベルで信号が聞こえる。バンド中を聞いてみるが1局も聞こえない。何回かCQを出すが誰も呼んでこない。サテライトはあきらめ、14MHzに出る。時間を気にしながら15局ほどとQSO、午後4時45分、LU2WV/OとのQSOを最後にKC6ASからの運用を終わる。6時に空港へ送ってもらうようお願いしてあるので、急いで撤収にかかる。

   KC6ASの交信結果

KC6AS(17〜20 Feb ’95)
    JA AS NA SA EU AF OC Total
1.8MHz CW 52 1         1 54
3.5MHz CW 39 5 3   2   2 51
  SSB 1             1
  Total 40 5 3   2   2 52
7 MHz CW 71 3 7   2     83
1 0MHz CW 249 11 4   74 1 3 342
1 4MHz CW 21 11 1 1 83   2 119
2 1MHz CW 43   12       1 56
  SSB 75             75
  Total 118   12       1 131
2 4MHz CW 34             34
  SSB 3             3
  Total 37             37
2 8MHz CW 21             21
  FM 50             50
  Total 71             71
AO−13 CW 23   4       1 28
  SSB     5       2 7
  Total 23   9       3 35
Total   682 31 36 1 161 1 12 924

 撤収は1時間程で出来るとたかをくくっていたが、雨が降ったため、エレメントやマストが濡れており、思いのほか時間が掛かってしまい、約束の6時になっても半分ほどしか片づいていない。「バスがきたよ」とリアさんが呼びに来るが、こんな状態を見て全員で手伝ってくれる。あと30分、あと15分と引き延ばして、梱包ができたのは7時になってしまった。フロントで支払を済ませ、バスに飛び乗る。バスにはもう一人、空港まで行くお客さんが乗っており、1時間も待たしてしまったことになる。申し訳ない。
 空港に着いたのは7時45分。フライトの30分前で何とか間に合った。待合室に行くとカープアイランドで一緒したラムシーさん一家も同じフライトの出発を待っている。今回のサイパンは滞在時間が短いので次回にサイパンでの再会を約束する。
 やがて、サイパン経由のグアム行きのCO954便の搭乗案内があり、ほぼ定刻に離陸する。しばらくは暗闇の中、単調な飛行が続く。1時間半ほどして機内が騒がしくなってきた。何事かと思っていると、機内放送で右側にグアム島の夜景が見えるとのこと。飛行機はすでに着陸体勢に入っており、高度をかなり下げているので、一面に街の明かりが広がっている。
 まもなくサイパン国際空港に到着。サイパンで降りたのは20名程で、大部分はグアムまで行くようである。入国手続きを終わり、荷物をピックアップして通関である。今までのサイパンでの通関はほとんどフリーパスで荷物を触りもしなかったが、今回はなにか様子が違う。全部の荷物を開けさせられてケースの底まで調べる。どうやらドラッグのチェックをしているようで、搭乗地によって扱いが違うようである。おかげで40分ほども時間が掛かり、0時を回って21日になってしまった。
 

カープアイランド
撤収・サイパンへ
 

●サイパンの半日

  外に出るとホテルの人が待ちくたびれた感じで出迎えてくれる。チャランカノア・ビーチクラブは空港から車で10分程のところにある。部屋は209号室、以前に泊まったことがあるので様子が分かっており、楽である。夜中を回っているが、眠くないので少し無線をやることにする。
 ベランダに5mのグラスファイバーのポールを立て、外灯の明かりを頼りに7MHzのダイポールを上げる。トランシーバーを取り出してスイッチを入れる。アンテナは7MHzはもちろん10MHzでもチューナーのおかげでうまく働くようである。

 10MHzでCQを出す。OH3TT、JH4HMG、K6YKと続けて呼ばれるが後が続かない。バンドを変えて7MHzでCQを出す。ここでもSP1PEA、JA6UBK、XX9TYDと続けて呼ばれるが後が続かない。このような状況で7MHzと10MHzを行ったり来たりし、1時間で30局ほどとQSOして一眠りすることにする。
 21日午前7時少し前に目が覚める。7MHzを聞くとJAが強力に入っている。CQを出すとたちまちパイルアップとなる。45分ほどで70局とQSOするが、2135UTCをすぎるとコンディションが変わったのか、呼ばれなくなってしまった。10MHzにバンドを変えると再びJAのパイルアップとなる。しかし、平日の朝である。2230UTC(日本時間午前7時30分)を過ぎるとバンドは急に静かになってしまった。結局サイパンからは7MHzで85局、10MHzで50局、計135局のQSOとなった。 レストランで朝食を済ませホテルの周辺を回ってみる。ホテルのプールではスキューバ・ダイビングの講習が開かれている。テニスコートの横にバスケットボールのコートができている他は以前とあまり変わっていないようである。

 ホテルに戻ってしばらくするとKG6SL、バートさんから電話がかかってくる。11時半頃ホテルに迎えにきてくれることになった。アンテナを降ろして片づけているとメイドさんが来て12時までに部屋をあけろ、とのこと。2時まで滞在することで予約をしたのに、フロントでは聞いていない、チェックアウトは12時で後のお客が来ることになっている、と聞き入れてくれない。そうこうしている内にバートさんが迎えにきてくれた。 昼食の約束をしてしまったので、済ませてから急いで部屋を片づけることにしてホテルを出る。
 最近できた日本食のレストランへ行こうと、車を走らせる。なるほど、店の中は日本人でいっぱいである。しかし、オーダーを済ませて待つこと30分、一向に料理を持ってこない。催促をしてさらに10分ほどしてやっと持ってくる始末。おかげで、ゆっくり話ができたが、料理も日本食というのに脂っこくて口にあわない。バートさんも申し訳なさそうにして、無理して食べている感じである。若者には丁度良いのかも知れないが、今一つであった。
 ホテルに戻ると1時半、急いで荷物を片づける。結局、部屋を出たのは2時である。最初から2時までの滞在をOKしてくれれば、いやな思いをしなくてよかったのに。
 サイパンから東京行きのNW63便は16時発である。少し早いがチェックインして待合室に入る。待合室は空いた椅子が無いぐらいの混みようで、大部分が日本人の団体客である。発着の飛行機をながめたりして搭乗までの時間をつぶす。やがて搭乗案内があり、NW63は定刻にサイパン空港を飛び立つ。

 急に思い立った  DX−VACATION であったが、KH2、KC6、KH0の3カントリーから、HFとサテライトでQRVでき、適度なスリルを味わうことができた。これもQSOのお相手をいただいた皆様方のおかげと感謝しています。また、この旅行記を参考にして一人でも多くの方が海外運用を経験されますよう希望いたします。
 

カープアイランド
撤収・サイパンへ
サイパンの半日
 

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