1998 CQ World Wide RTTY 参戦記

〜IC−PW1使用レポート〜

JS3CTQ  稲葉浩之


 9月の最終週末(9月26、27日)に開催された「CQ WW RTTY DXコンテスト」に、今年もマルチバンドで参加いたしました。
 コンテスト開始の土曜日朝9時は、めちゃめちゃコンディションが悪く、Wさえほとんど入感せず、土曜日の午前中にQSOできたWは、14MHzと21MHzでそれぞれたった1局ずつでした。(昨年は200局近くできていた記憶があります。)

 スタート3時間後の昼12時でも、まだ全バンド合わせて50局程度のQSOしかできておらず、苦しい序盤戦となりました。

 なお、今年はリニアアンプをIC−PW1(本年3月に変更検査に合格)に変更し、1kWアウトで臨みました。皆さんご存じのように、RTTYモードというのはSSTVに並んで過酷なモードで、100%フルデューティでの送信になるため、リニアアンプにとって真価が問われるモードです。

(一般的に、1kWでRTTYのコンテストに臨むためには、球のリニアアンプでしたらSSB2kWアウト以上の実力を持ったリニアアンプが必要と言われています。)

 このコンテストではスタートから3時間、CQの出しっぱなしだったため、その時の運用時間の送受信比は送信8割、受信2割ぐらいにまで達し、キーダウンに近い状況での使用でした。しかしながら、IC−PW1は全く問題なし。さすがに冷却ファンは高速回転で回りっぱなしでしたが、筐体はほとんど熱を持ちませんでした。

 さて、話はコンテストに戻り、土曜日の14時頃になって、ようやくコンディションがアップしてきました。28MHzではSP(ショート・パス)でEU(ヨーロッパ)までビッグオープンして、ハイペースで捌くことができるようになりました。 21MHzも28MHz同様に快調でしたが、14MHzはパっとせず22時頃にWの東海岸がオープンするまで、EUを中心にだらだらとしたランニングになりました。合間に出た7MHzではJAとWを中心に30局程度、3.5MHzでは近場の数局だけにとどまりました。

 −−コンテスト専用の筆者のQSLカード(表)−−

QSL(1) 日が変わって日曜日の午前1時に運用を中断し、仮眠に入りましたが、この時点でのQSO数は約550局と、昨年とほぼ同様の数字になりました。(昨年は2日目にペースダウンし、最終的に850QSO程度でした。)

 午前4時に起床した時点では、7MHzのコンディションがもう一つでしたが、夜明けとともに14MHzでWの西海岸から中部までオープンし、土曜日とは異なって21MHzもWがビッグオープン。さすがに28MHzはW6さえオープンしませんでしたが、局数はぐんぐん増えていきました。

 この日は、午後から28MHzでEUがオープンせず、21MHzはオープンしているものの、前日にやり尽くしてしまった感があり、ランニングレートも上がりません。

夜になると、7MHzでW方面が良く開け、はじめて東海岸(MDとPA州)ともコンタクトすることができました。

 コンテストも残り9時間となった夜12時、交信局数は950局に達し、寝坊さえしなければ1000局クリアは、ほぼ確実になってきました。

 月曜日の朝は3時に起床し、7MHzのEUから、夜明けとともに14MHz、21MHzでやり残したWを、CQ連発で拾いまくり、もうダメだと思った28MHzのWも、21MHzで超強力シグナルで呼んできたW6にQSYを依頼し何とかゲット。

3マルチ(ゾーンマルチ、カントリーマルチ、州マルチ)を同時に獲得できました。

 終わってみれば、1083QSO(うち15QSOはデュープ)、得点約120万点と目標であった1000QSO、100万点はクリアできていました。42時間にも及ぶRTTYコンテストの間、IC−PW1は何一つトラブルもなく、最後まで1kWのパワーが下がることはありませんでした。

 それに、今回はアンテナをバンドごとに用意し、合計5本使用したのですが、IC−PW1内蔵の4システム・アンテナセレクターのおかげで、バンドチェンジに連動してアンテナも切り替わり、時間をロスすることもなく、またアンテナの切り替えミスも皆無でした。

(3.5MHzと28MHzは昼間と夜間でつなぎ変えて使用)

 やはり、ランニングがとぎれた時に、さっと他バンドのオープン具合を確かめられたため、ランニングするバンドを正確に見極めることができ、結果的に1000QSOを達成できたのは、このアンテナセレクターのお陰でもあったと思います。さらに、IC−PW1はオールソリッドステートのリニアアンプなので、終段のチューンをとる必要がなく、バンドチェンジ後も即、フルパワーでオンエアできることも、特筆点です。

 余談ですが、CQWW−RTTYは、CQWW−Phone/CWとは異なり、国内QSOでもポイントがつきます。皆さん、是非来年はこのコンテストでお会いしましょう。

−−事務局とQSOした筆者のQSLカード(裏)−−


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