★FCC License(2)
フランクの勧めもあり、エキストラ・クラスまで全部の試験を受ける決心をして「20ワードの
CWの試験」が行われる教室に入る。教室には10名程度の受験者がいる。まず、練習のテープが流される。
さすがに早い。日ごろのQSOは早くてもコールサインや名前など主なところしかコピーしないので、
全文コピーは必死になってやっとこさである。部屋中から「諦め」に似たため息が起こる。
いよいよ試験開始である。必死で鉛筆を走らせる。内容は通常のQSOと同様で、それに年齢・職業・
QTHの説明などが加わっている。何とか全文をコピーできる。
テープが終わると同時に問題と解答用紙が配られる。コピーした最初のコールサインと終わりの
コールサインが違っていたのでコールサインの問題が出たらどうしようと思っていたが、幸いそのような
問題は無かった。10問の解答を書き終わって周りを見ると誰もいない。やはり一番遅かったようで、
急いで解答用紙を係員に提出する。
係員は解答をすばやくチェックして「Perfect!! Congratulation!!」、と大声で祝ってくれる。
この声に驚いたのか、部屋中の職員が集まってくる。「どうやって練習したのか」、「どこか専門の
ところで習ったのか」など、質問攻めにあう。
午後からは、まずアドバンス・クラスの「無線工学」の試験である。教室には10名ほどの受験者がいる。
問題は40問。4・5問判らないのがあったがノービスの問題よりはやさしく感じる。これは問題なく合格。
引き続きエキストラ・クラスの「無線工学」である。このときは受験者が減って2・3名。これも40問で、
問題は専門的になるが、2・3問判らないのがあっただけで、これも問題なく合格する。一日でCWの試験を
2回、学科を4回受験したことになり、終わると4時過ぎである。
この年(1978年)の3月にコールサインの割り当て方法が変わり、「エキストラ・クラス」には
「2x1」のコールサインが割り当てられることになった。したがって「AA5*」が割り当てられる
ことになる。
試験が終わり出張先の会社に戻ると、今まで少し「小ばか」にした態度を取っていたトムが近づいてきて
「お前ってすごいんだね。」と小声で囁き、以後態度がころっと変わる。
翌日からビルとデイトンの「ハムベンション」へ行ったが、ビルが会う人毎に「一日で160問の試験を
受けてエキストラに合格したんだよ。」と紹介するので、一躍有名人になってしまった。
それから二ヶ月ほどしてビルから「AA5K」のライセンスが転送されてくる。
その後、1979年から1980年にかけてワシントン州シアトル近郊の Bellevue からAA5K/7、
1991年と1992年にAA5K/AH0、1992年と1993年にAA5K/AH8、1995年に
AA5K/AH2とAA5K/AH0を運用している。