======== AHC NEWS #65 ========
( 2007年10月20日発行 )

★私のアマチュア無線史(24)    JA3JM 清水 彰夫 


  
★FCC License(1)

    1978年4月にダラスへ行った際、FCC License の試験を受験する機会に恵まれる。現在はVE制度で 日本国内でも受験可能であるが、当時はFCCが試験を実施しており、現地のFCCオフィスでしか 受験することができなかった。

   ダラスでは毎週火曜日に試験が実施されており、出張先の会社社長 W5VSD ビルのお世話で受験する ことができる。

   当日9時過ぎにオフィスへ行くとすでに30名ほどが集まっており、それぞれ受験申請書を書いている。
  FCCのライセンスを得るには米国内の住所が必要であるが、ビルの住所を使わせてもらい申請書を記入し、
  受付に提出する。

   9時30分になると、係員が現れ、「13ワードのCWの試験を行うので受験するものは教室へ入るように」と
  指示があり、20名ほどが教室へ入る。まず、練習があり、テープレコーダーでCWが流される。日本の
  1アマの電信より少し早い程度なので楽勝である。

   本番の試験が始まる。電文は普通に行われているQSOとほぼ同じでコールサインからレポート・名前・
  住所・職業などが順次送られる。試験はこの電文をコピーするのではなく、電文の送信が終わってから
  内容についての質問が10問あり、それに解答することになる。従って暗記しておくことも可能であるが、
  やはりコピーしておくのが安全である。

   電文の送信が終了すると問題と解答用紙が配られる。書き終わると解答用紙を順次受付に提出する。
  受付では係員が解答用紙をチェックしてその場で合否を教えてくれる。

   CWの試験に合格すると学科試験である。ほぼ同じメンバーが教室に入る。早速、問題と解答用紙が
  配られる。解答用紙はマークシート方式であるが、問題は「ノービスクラス」と「ゼネラルクラス」
  それぞれ40問づつなので10ページを超えるような冊子である。問題を読むだけで時間がかかってしまう。
  しかも「ノービス」の問題が難しい。「送信を禁じられているのは何か」「リピーターの周波数の
  組み合わせで正しいのはどれか」等、実際にアメリカで運用していないと判らないような問題である。

   30分もすると他の受験者は全部解答を提出してしまい教室には私一人となってしまう。まだ1/3も
  出来ていないので焦ってしまう。一時は諦めようかと思ったが、丁度そのとき、前日ビルと一緒に自宅を
  訪問した W5IS フランク(FCCの職員)が教室に入ってくる。私の状況を見て「時間制限はないので
  諦めずに最後までやるように」と励ましてくれる。1時間半ほどねばって何とか全問を解答する。

   解答用紙を受付に提出すると正解のところだけ穴を開けた下敷のような板を解答用紙にあてがい、
  すばやくチェックする。「 Congratulation!! 」と言って合格を祝ってくれる。これでゼネラルクラスの
  ライセンスが得られることになる。

   続いて「20ワードの試験をするので希望者は教室へ入るように」と指示がある。どうしようか迷っていると
  フランクが「こういう機会はめったに無いのでぜひ挑戦しては」と勧めてくれる。(つづく)

戻る