======== AHC NEWS #60 ========
( 2006年12月20日発行 )

★私のアマチュア無線史(19)    JA3JM 清水 彰夫 


  
★定期検査

   当時は空中線電力の大小にかかわらず1年に1回、定期検査が行われていました。1955年10月
  18日に定期検査を実施するという通知が4月ごろに来ていましたので、7MC帯のバンド指定に伴う
  指定事項変更等をして準備を進めていましたが、抵抗やコンデンサーの数値までチェックするという
  話も聞こえてきますので、びくびくしていました。

   いよいよ検査当日になりました。検査官がこられ、検査が始まりました。検査内容は落成検査のときと
  ほぼ同じで、抵抗やコンデンサーの数値のチェック等はありませんでした。周波数測定もバンド指定と
  なりましたので、水晶発振子を借りなくても、手持ちの7075KCと6700KC付近のジャンクの
  発振子を磨いてバンド内の周波数に収めたもので無事合格となりました。
  
★周波数測定装置

   ヘテロダイン周波数測定装置が安く手に入る、という情報が入りました。番地を頼りに探して倉庫の
  ような建物に行き着きました。そこには頑丈な木箱に入った周測計が何台か積み上げられていました。
  Canada RCA の製品で、軍用らしく、非常に頑丈な木箱に入っており、電池で動作します。ダイヤルは
  2500KCから5000KCの範囲で、1KC毎のメモリが螺旋状に刻まれており、1000KCの
  較正用の水晶発振子もついているとのこと。価格は忘れましたが、高校生の小遣いで買えましたので、
  かなり安かったと思います。ただ、電池管を使用していますので、電池が必要です。フィラメントは
  単1電池を使いました。B電池は67.5Vの積層電池が必要ですが、高価なので、送信機のB電源を
  流用しました。(後日、使用している電池管のソケット接続がヒーター6.3Vのメタル管と全く同じで、
  差し替えが出来ることを発見。AC電源で使用するように改造しました。)

   早速この周波数測定装置でパワーアップ(といっても25W。現状に合わせただけですが。)と、
  ついでに3.5MC帯の追加と送信機の変更を行いました。

   半年ほど経った1957年11月14日に変更検査があり、晴れて50W(インプット)と言えるように
  なりました。

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