======== AHC NEWS #54 ========
( 2005年12月20日発行 )

★私のアマチュア無線史(13)    JA3JM 清水 彰夫 


  
★従事者免許申請

   1953年11月、国家試験の合格通知書が届いたので、早速無線従事者の免許申請です。当時は戸籍抄本
  等の他に医者の健康診断書が必要でした。この診断書はいろいろな項目についての診断が必要で、一般の
  「お医者さん」では説明が大変だし高くつきそうなので、当時学校の近くの病院に勤務されていた、JA3CV、
  笹岡さんにお願いすることにし、吉田君と一緒にご自宅を訪問しました。
   まず、無線局を見学。7MCに調整したつもりが、14MCに同調が合っており、14MCの電波が出てしまっ
  た、など苦労話をお聞きしました。診断書をお願いすると快く書いていただきました。

   書類がそろいましたので申請です。当時は東京の郵政省本省で従事者免許関係の事務を全て取り扱って
  おり、アマチュア無線の従事者の申請先も郵政省本省でした。
   申請書を送付してから1ヶ月ほど経った1月下旬に「無線従事者免許証」が届きました。A6版くらい
  (11cmx 15cm)、厚紙の表紙で、見開きのページには大きな「郵政省」の印が押してあり、裏面には英文の
  記載もある立派なものです。一生懸命勉強した甲斐があった、とうれしくなりました。
  
  
★無線局免許申請

   「無線従事者免許証」が届きましたのでいよいよ無線局の申請です。申請用紙はJARLでガリ版刷りの用紙
  を販売していましたので、それを購入しました。申請書は14ページもあり、他に敷地平面図、機器配置図、
  送信機・受信機・電源の系統図および接続図、空中線の形状および大きさを示す図等が必要です。
   落成検査のときに現物と接続図に記入された抵抗等の数値を照合されるということなので、送信機や
  受信機を製作しておかなければなりません。

   受信機は高1・中2のスーパーを組立ることにしましたが、部品もなかなか思うようには買えません。
  仕方なくIFは2000KC付近にしてIFTも自作することにしました。直径1cmくらいのボビンにコイルを巻き、
  エアトリマーで同調を取りました。シールドにするアルミ板を曲げたりシャーシーに穴をあけたり、苦労がありま
  したが、選択度が悪いのを除いて性能はかなり良かったと思っています。

   送信機はJA3AF、桜井さんから合格祝いとして「837」という送信管を頂きましたので、それをファイナルに
  して製作しました。「837」は「807」とほぼ同じくらいの5極管で、サプレッサー・グリッドがソケットに引き出
  されています。従ってサプレッサー・グリッド変調が可能なので、出力は5W程度になりますが、高価な変調
  トランスが必要ありません。貧乏高校生には大助かりです。

   「無線従事者免許証」が届いたときには送信機・受信機ともほぼ出来あがっていましたので、大急ぎで無線局
  申請書を作成し、2月はじめに申請書を近畿電波監理局へ送付しました。
   
  

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