======== AHC NEWS #45 ========
( 2004年6月20日発行 )

★私のアマチュア無線史(4)    JA3JM 清水 彰夫 

 

     今回も、終戦前後のかすかな記憶に現在の知識をプラスして、書いてみました。

★バリコン

   #40でご紹介しましたように、小学校6年(昭和22年 = 1947年)のときに初めて作った 「鉱石ラジオ」は高周波チョークだけで同調回路がありませんから、JOBKもJOBBも一緒に聞こえてきます。
他の友達は作っただけで満足したようですが、私はどうしても気に入らなくて、何か方法はないかと 考えていたようです。

   当時、「子供の科学」も読んでいましたので、ラジオに関する知識も少しづつ増えて行きました。
記事を参考にして「スパイダー・ウエブ・コイル」の枠をボール紙で作り、エナメル線をラジオ屋さんで 分けてもらってコイルを巻き、調整できるようにタップを出し、板にクギを円周上に10本ほど打ち付け、 クギの頭を順次レバーで接触して切換スイッチにしました。

   これで完璧、と思ったのですが、少し音量が変わる程度で結果は思わしくありません。 「バリコン」を使わずにチューニングが取れる、と工夫したつもりだったのですが残念です。 (並列にコンデンサーが入っていないので、同調回路になっていなかったのですね。)

   小学校への通学路にもう1軒のラジオ屋さんがあるのですが、そのショーウインドウに 「バリコン」が飾ってあることに気付きました。学校の行き帰りにウインドウに額をつける日が何日か続きました。  

   ある日、思い切って店に入り、「バリコン」がいくらするのか聞いてみました。 「110円」、とのこと。とても小遣いでは買える金額ではありません。
 それからも「ウインドウに額をつける日」が続きましたが、「天体望遠鏡」を買おうと弟と一緒に 貯めていたお金が「600円」あることに気付きました。悪いとは思いながら、「100円」を頂戴し、 小遣いの「10円」を足して「バリコン」を買ってしまいました。(後で大喧嘩になりました。 hi)

   早速「バリコン」を取付け、アンテナを接続します。「バリコン」を回すと、 JOBKとJOBBがはっきりと分離できます。しかも音量がかなり上がっています。ヤッター!!。

   この時を境に「天文少年」が「ラジオ少年」に変わっていったようです。


当時の通学路の概略図

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